レディースファッション雑誌の多様化との壁

厳しい状況におかれている雑誌業界、それはレディースファッション雑誌も例外ではない。相次ぐ休刊。バックやポーチなどの「付録」に力を入れるという本末転倒とも思える展開。なぜファッション雑誌が苦しい立場に置かれているのだろうか。

真っ先に考えられるのはインターネットにより、雑誌を手に取らずとも簡単に無料でファッションの情報を手に入れられることがあげられるだろう。実際気になることを検索ワードにすれば目的のものにはすぐたどりつけられる。

だが、もっとも注目すべきなのは「ファッション雑誌に挙げられているファッションは決まったものであり、本来持つ豊かさ・多様性が乏しくなってきている」ことではないだろうか。雑誌にはそれぞれテーマが決まっている。一般の人々は好みや着たいもので雑誌を選ぶ。

清楚で上品なフェミニン系、ユニセックスだったり色使いが鮮やかなカジュアル系、などなど。そのテーマに合わせてモデルやモデルが着こなすコーデがあるわけだがそこにはジャンル問わずある程度の「決まり」が存在しているのだ。

まず、モデル自体が高身長で鍛え抜かれた方面で痩せた体形をしている。この時点でモデルと同じような体系の一般の人限られている。さらに裸眼、ワックスなどできれいに仕上がった髪形、化粧……体質的な理由によりこれらが困難な人もはじかれる。

つまり一般の人がファッション雑誌を参考にするのには壁が分厚くて高いのだ。そのためピンポイントなものをネットで探したり身近な人や友人を見ていたほうがずっと得で楽なのだ。

もちろん雑誌にも新しい傾向が見えている。
近年、ふくよかな女性に向けたファッション雑誌が生まれた。洋服は痩せている人だけが楽しむのものではないという、多様性を打ち出せた良い策であると思う。ファッション雑誌にはこのように、本来の「バリバリの美で固められたモデル」以外の方を起用するなど、様々な人がファッションを楽しんで雑誌を読めるような工夫・展開をする必要があるのではないだろうか。

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